砂糖の含まれていないものもある
砂糖はほぼ糖質と考えられますので、砂糖を含まないキャットフードはないと言えます。
糖質は猫の大切なエネルギー源なのですから。
砂糖を含まないとするキャットフードもありますが、炭水化物を含んでいますので、結果的には糖質を含んでいます。
炭水化物の主成分は、糖質と食物繊維です。
糖質は、でんぷんやブドウ糖から成り、ブドウ糖はそのまま吸収されます。
しかし、猫は、でんぷんを消化吸収するための消化酵素アミラーゼをわずかしか持たないので、炭水化物を多く含まない方がいいとされています。
ですから、糖質からのエネルギー補給は総エネルギーの半分以下が目安となっています。
砂糖を含むキャットフードが悪い、粗悪品とする意見は、ビートパルプや蔗糖、コーンシロップ、グルテンミールなどを甘味料として、すい臓や副腎に負担をかけて糖尿病を引き起こすという見当違いの認識によるものです。
人の食べる糖分の多い食品は、猫には好ましくありませんが、前出の成分は、猫のエネルギー源として、腸内をきれいにしてくれる食物繊維として、などの働きのために適量を配合されています。
ビートパルプは、甜菜から糖分を絞り出して残った繊維質を食物繊維として加工し、キャットフードや家畜の飼料に配合しています。
腸内で糖質や水分の微調整を行う優れた繊維質です。
メーカーの説明を鵜呑みにすることはできませんが、糖分は含まれていません。
蔗糖は砂糖のことで、多く摂取するのは好ましくありませんが、腸内でグルコースとフルクトースに分解吸収され、エネルギー源となります。
コーンシロップも体内で酵素処理されるとブドウ糖になり、エネルギー源として使われます。
グルテンミールは、とうもろこしを加工してできたもので、豊富なたんぱく質を含むエネルギー源です。
確かに、砂糖を多く摂ることは好ましいことではありませんが、キャットフードに含まれる砂糖は全体の栄養バランスの上に適量配合されたエネルギー源なのです。